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台風や大雨などにより家屋が浸水した場合は、細菌やカビが繁殖しやすくなり、感染症にかかる恐れがあります。適切な感染症対策に努めましょう。
感染症を予防するために、こまめな手洗いを行いましょう。
外出から戻ったとき、トイレの後、食事の前、作業後等は、流水による手洗いを行いましょう。液体せっけんでよく汚れを落とし清潔なタオルで水分をふき取ってください。
流水での手洗いが困難な場合は、手指消毒薬やウェットティッシュ等を活用しましょう。
汚水等で汚染された井戸、受水槽については、安全を確認した後使用しましょう。
水につかった食品は、食べずに廃棄しましょう。
発熱・咳などの症状のある方は、マスクを着用してください。症状が悪化及び長引く場合は、医療機関を受診しましょう。
厚生労働省では、大雨や台風で家屋の床下が浸水したとき、原則消毒の必要はないとしています。
参考リンク:厚生労働省「被災した家屋での感染症対策」<外部リンク>
※ただし、床下に動物の死骸や腐敗物が流れ込んだ、下水や浄化槽から汚水が溢れている等の状況の場合、消毒が必要なケースもあります。
浸水した際の対処として重要なのは、「清掃」と「乾燥」です。この2つを怠ると細菌やカビが発生しやすくなります。
床下浸水が発生した際は、下記1から3の手順を目安に対処を行いましょう。
1 排水作業を行う
2 泥を除去する
3 乾燥させる
排水を行ったのち、泥やごみがある場合はスコップ・ちりとり等で除去します。泥には細菌が含まれており、放置しておくと感染症や悪臭の原因となる可能性があります。
排水と清掃が終わったら、しっかりと乾燥させます。乾燥期間の目安は自然乾燥の場合1か月以上、扇風機や送風機を使用して継続的に風を送り続けた場合は、1週間前後です。
※浸水の範囲や、季節、湿度の状況などによって乾燥にかかる時間は異なりますので、目安としてご参考ください。
〇ドアと窓を開けて、しっかり換気
→数日して自宅に戻るときは、屋内にカビが発生していることがあります。
〇汚泥は取り除き、しっかり乾燥
→消毒薬を使用する場合は、汚れを取り除いた上で使用しましょう。
きちんと乾燥させれば、基本的に細菌やカビの繁殖はおさえられます。
〇清掃中のけが予防に手袋を着用
〇ほこりを吸わないようにマスクを着用
〇清掃が終わったらしっかり手洗い
消毒薬は、薄めて(希釈して)使用するものもありますので、薬液の濃度や用法など、使用上の注意事項を確認してから使用しましょう。
汚染の程度がひどい場合、長時間浸水していた場合は、出来るだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。
消毒の対象物が、色あせ、腐食等する恐れがあり、次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、アルコールや塩化ベンザルコニウムを使用しましょう。
【Q&A】床上・床下浸水時の消毒 [Wordファイル/15KB]
食器類の消毒には、下記を参考に0.02%濃度に薄めた薬液に5分以上浸した後、水洗い
混ぜると危険:他の薬剤と混ぜないように注意しましょう。
使用の際は、ゴム手袋をしましょう
金属をさびさせるため、なるべく金属への使用を避け、使用した際は約10分後に水拭きしてください。
漂白作用があるため、色物の衣類等に付着しないようにしてください。
化学繊維、皮革、毛、絹製品への使用は避けてください。
使用時は必ず窓を開ける等十分な換気をしてください。
誤飲等の自己防止のため、ペットボトル等を使用した場合には、「消毒薬」と明記してください。
家具や床等の消毒に適しており、泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、薬液を下記を参考に0.1%濃度にうすめ、雑巾などに浸して拭きます。
※その他の薬品と絶対に混ぜないでください。
水道水と石けんでよく手洗いした後、きれいなタオルで拭き、薬液を適量手指にすりこむ様にして使用します。
冷蔵庫等の消毒に適しています。薬液をしみこませた布等で拭きます。
(リーフレット)換気を行いましょう [PDFファイル/289KB]
(リーフレット)手洗いで感染予防 [PDFファイル/616KB]
(リーフレット)浸水した家屋の感染症対策 [PDFファイル/141KB]
(リーフレット)清掃と乾燥が重要です [PDFファイル/79KB]
(リーフレット)清掃作業時に注意してください [PDFファイル/96KB]
浸水した家屋の感染対策 [PDFファイル/688KB]