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しものせき議会だより 令和6年3月号テキスト版
しものせき議会だより 令和6年3月号テキスト版
私はここに注目しています
関谷 博(創世下関)
人口減少社会における下関市の対策
- 立地適正化計画を土台に移住促進政策の推進を要望
- 少子化対策である「子育て政策」の一層の拡充を要望
吉村 武志(創世下関)
有害鳥獣捕獲業務
- 侵入防止柵の設置や補修経費の支援策について確認
- 捕獲奨励金や捕獲隊増員のための支援を拡充すべき
坂本 晴美(公明党)
オストメイトについて
- 経済的負担の現状を確認し、今後の支援を要望
- オストメイト用のトイレの設置と避難所の周知を要望
戸澤 昭夫(みらい下関)
運動部活動改革実証事業
- 事業の目的・内容等を確認
- 今後に向けた課題を解消し、子供達の健全な育成を優先した事業目的の達成を要望
板谷 正(みらい下関)
いきいきシルバー100通年化事業
- 通年化するのであれば1年間毎日使用できるよう要望
- いきいきシルバー銭湯デーとの共通証の考えを確認
本池 涼子(無所属)
新下関学校給食センター
- アレルギー対応をはじめとした新たな給食業務を担う学校現場の負担急増に対する人員配置等を要望
秋山 賢治(市民連合)
うそ電話詐欺防止への取り組み
- 本市におけるうそ電話詐欺の発生状況の確認
- うそ電話詐欺被害防止対策事業の制度化を提言・要望
河野 淳一(公明党)
指定管理者制度
- 指定管理料に物価や人件費の高騰が適正に反映されているかの確認と、持続可能な制度への改善を要望
委員会の審査の概要
12月議会において常任委員会(総務委員会、経済委員会、文教厚生委員会、建設消防委員会)が審査した議案及び執行部から常任委員会にあった報告について主な内容をお知らせします。
総務委員会
安岡地区複合施設の運営方針
【概要】安岡地区複合施設のうち、集会施設や園芸棟、芝生広場などのコミュニティ施設の運営方針について報告を受けました。建設費等の関係から使用料の値上げは避けられないが、旧園芸センターの代替機能であることを踏まえ、植物展示のみの利用は無料とするほか、使用区分の見直し(午後・夜間は2時間単位の使用が可)により、実質的な負担増とならないよう配慮したいとの説明がありました。
【主な質疑】
問:バス路線、バス停の計画は。
答:敷地内にバス停を設置する予定で、現在バス事業者と協議を行っている。
問:施設の正式名称は。
答:「安岡地区複合施設」であるが、別に施設の愛称を募集する(令和6年3月募集開始予定)。
【委員会からの意見・要望等】
・住宅地に隣接していることから、駐車場の利用時間や管理についての意見がありました。
・公共施設の集約化に当たっては、現在の施設利用者に対し計画内容を説明することを要望しました。
(写真)施設イメージ(正面・芝生広場)
【その他委員会で審議した主な議案等】
・下関市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例
・下関市手数料条例の一部改正について(報告)
経済委員会
下関駅前の商業施設や商店街の魅力向上・活性化について
【概要】令和5年10月7日に「下関駅前応援宣言」が発表されました。下関駅前に多くの人に来てもらい、活気あふれる場所にする取組を支援するための必要な経費に関する補正予算の審議を行いました。
【主な質疑】
問:多くの人が、下関駅前の商業施設や商店街を利用し、消費の促進を図る取組として、支援する内容は。
答:商業施設等の事業者が、プレミアム付商品券を発行する際の経費や、イベントの開催にあわせて、市外からのバスツアーを行うときの車両借上げ料にかかる経費について、一部を補助したいと考えている。
問:「下関の顔」である下関駅前の魅力向上・活性化を図る取組として、支援する内容は。
答:商業施設の事業者が、集客力の高いテナントを誘致することを目的に、空きテナントを改修する場合や、トイレ等のような公共的に使われる施設を整備・改修する場合に、経費の一部を補助したいと考えており、それによる集客効果で、下関駅前の振興を図っていきたい。
【委員会からの意見・要望等】
・期待の高まる支援であるので、これを契機に、市内の商店街の活性化についても、検討いただきたいとの意見がありました。
・若い世代の関心を引くように、プレミアム付商品券の発売開始日を休日にすることや、アクティビティな遊びを楽しめるテナントの誘致等についても、検討をしてほしいと要望しました。
・現在、山口県内の大型の百貨店は2店舗となり、下関駅前の事業者も、厳しい経営を強いられていると思われるため、「もうひと踏ん張り」をしっかりと支援していただくよう要望しました。
(写真)下関駅前応援宣言
文教厚生委員会
放課後児童クラブの運営方針の変更について
【概要】支援員の慢性的な欠員と入会児童の増加による労働環境の悪化が支援員の退職につながっており、重大事故のリスクも生じているため、令和6年度から配置可能な支援員数に応じた児童数となるよう運営方針を変更するとの報告を受けました。
【委員会からの意見・要望等】
・今回の変更により、今の支援員数では待機児童の増加が想定されるため、支援員確保に向けて報酬などの処遇改善を実施するほか、児童クラブの民間委託も検討するよう要望しました。
(写真)放課後児童クラブで過ごす子供たち
いきいきシルバー100の通年化と第2子以降保育料無償化に向けた準備
(注釈)いきいきシルバー100とは、高齢者のバス利用に対する助成事業
【概要】いきいきシルバー100の通年化と第2子以降の保育料無償化を令和6年4月から実施するための準備に必要な経費に関する補正予算の審議を行いました。
【委員会からの意見・要望等】
・いきいきシルバー100の通年化は週1日の利用助成の想定であるが、将来的には利用助成日を拡充するよう要望しました。
・第2子以降の保育料無償化の要件等については、先行して実施している北九州市と遜色がないものとするよう要望しました。
建設消防委員会
公共交通機関であるJR西日本「山陰本線」の早期復旧を求める決議
【概要】令和5年6月30日からの豪雨災害により、現在もなおJR小串駅~長門市駅間が不通となっており、通勤・通学をはじめ日常生活に影響が生じていることから、豊北自治会連合会他11団体より、議会へ早期復旧を求める請願書の提出がありました。これを受け委員会で討議をした結果、全会一致で請願を採択すべきと決し、さらに最終本会議に委員会提出議案として、JR西日本に対し早期全面復旧を、国・県・市に対し復旧への財政支援や復旧までの間の支援などを強く求める決議案を提出することに決し、議場において全議員の賛成で決議しました。
【委員会からの意見・要望等】
・早い段階で市の支援策が示されたが、日常生活での支障や代行バスの遅延、バス停での風雨よけなど課題は多く早期復旧を望む意見や代行バスによる道路損傷等への対応を確認する発言がありました。
道路拡幅まちなみ更新事業(補助金)の創設
【概要】緊急車両も通らない既成市街地の狭い道路を拡幅し、まちなみの更新を進めるため、家の建替え等の際、前面道路をセットバックし、拡幅用地を市へ寄附するための舗装や分筆費用などに対する補助事業(上限100万円)について報告を受けました。
【委員会からの意見・要望等】
・今回の補助対象とならない市道路線で、市への寄付を望む事案が発生していることに対して、採納要件の緩和を要望しました。
【事業概要(補助金)】
住環境や救急消防活動向上のため、4m未満の市道拡幅について補助します。補助対象は次の内容です。
・ブロック塀の移設等、隅切りの設置
・塀等の移設、樹木の撤去
・塗装工事、測量、分筆
・上限100万円
第4回定例会では次の議員も一般質問をしています。
※掲載の順番は質問順です。
桂 誠(日本共産党) 〇豊北町住民の移動手段確保 〇リノベーションのまちづくりによる豊北町の活性化
秋月美佐子(公明党) 〇農業の担い手を支援する取り組み 〇飼い主のいない猫
山下 隆夫(市民連合) 〇JR山陰本線の利用促進と早期復旧に対する本市の姿勢 〇学校図書館整備ほか
林 昂史(みらい下関) 〇小中一貫教育 〇迷惑な客引き行為
片山 房一(日本共産党) 〇豊浦沖洋上風力発電計画 〇市役所で働く会計年度任用職員(非正規)の待遇改善
林 真一郎(みらい下関) 〇空き家対策(改正空家等対策特別措置法の活用) ○まちなか再生(地籍調査)
井川 典子(創世下関) 〇包括的、かつ切れ目のない子育て支援施策の在り方
阪本 祐季(創世下関) 〇安心安全な「海」の利用 〇MICE誘致の現状と体制
宮野 直樹(無所属) 〇トイレの多目的シートの整備 〇子ども110番の家
星出 恒夫(創世下関) 〇市所有の道路用地や民間の空き地等の雑草・雑木対策 〇長府地区の土塀と石畳
東城しのぶ(みらい下関) 〇子どもたちの未来
恵良健一郎(公明党) 〇GIGAスクール構想の進捗と働き方改革 〇自治会等へのサポート
早川 幸汰(無所属) 〇職員の採用 〇あぁ!関露水
平田 陽道(公明党) 〇子育て支援(多胎児支援) 〇読書活動推進
村中 良多(みらい下関) 〇消防団(団員の増員に向けた取り組み) 〇条例(市民への周知)ほか
竹村 克司(無所属) 〇いきいきシルバー100通年化 〇本庁東部地域包括支援センターの委託
桧垣 徳雄(日本共産党) 〇放課後児童クラブの改善 〇SDGs(持続可能な開発目標)推進の本気度ほか
下村 秀樹(みらい下関) 〇「リゾナーレ下関」の眺望阻害、下関事業者との取引 〇勝山御殿跡の文化観光価値
浜岡 歳生(市民連合) 〇下関市の行政サービスの電子化と進捗状況ほか
第4回定例会では、次の議員提出議案の審議が行われたほか、
下関海峡エリアビジョン調査特別委員会の調査中間報告が行われました。
議員提出議案
議員定数を2減とする、議員定数に関する条例改正案を可決
本条例改正案は、市の財政状況や人口減少の現状などから、議員定数を現在の34人から32人にしようとするものです。改正内容の提案の後、賛成と反対のそれぞれの立場からの討論が行われ、採決の結果、賛成多数により可決しました。2人減の新しい議員定数は、令和9年2月の任期満了に伴う次の市議会議員選挙から適用されることとなります。
常任委員会等の正副委員長の報酬加算を廃止する条例改正案を否決
本条例改正案は、常任委員会と議会運営委員会の正副委員長に加算されている報酬を廃止しようとするものです。提案に対する質疑の後、採決が行われ、賛成少数で否決しました。
下関市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例に対する附帯決議を全会一致で可決
本条例改正は、賃金アップの人事院勧告に対応するものです。その内容は、常勤職員については令和5年4月に遡って改定するものの、会計年度任用職員については、令和6年1月から対応するというものでした。改正議案は総務委員会で審査を行い、本会議での採決の結果、可決しましたが、次の内容を附帯決議とする議案が提出され、全会一致で可決しました。
(1)会計年度任用職員の取扱いについて、常勤職員に準じた適切な措置がなされるよう強く求めること
(2)令和5年度分については、何らかの措置を講ずること
下関海峡エリアビジョン調査特別委員会 調査中間報告
調査中間報告では、今後さまざまな実証事業が予定されていることから、取り組みで抽出された問題点や課題を今後も共有すること、エリアビジョン全体に係る予算的規模について早めに明らかにすることなどの要望がなされ、引き続き調査・研究を行うことが報告されました。
編集後記
令和5年度はレイアウトを変更し、「読みやすい・わかりやすい紙面づくり」を目指して取り組んでまいりました。現在のメンバーでの発行は3月号で最後となります。1年間ご愛読いただきありがとうございました。
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