ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 水道・下水道 > 水洗化のしおり1/3

本文

水洗化のしおり1/3

ページID:0060997 更新日:2022年3月1日更新 印刷ページ表示

はじめに

私たちの快適なくらしをはじめ、産業や文化はもちろんのこと、あらゆる動植物も水のめぐみによって支えられています。
この大切な水は、川や海などから蒸発して空にもどり、やがて雨や雪となって地上に降ってきます。
このように私たちは、自然の中を循環している水を利用しているため、川や海などが汚れては大変です。  
しかし、私たちの周囲を見てみると、毎日のくらしから出る生活排水をはじめ、商店や工場から流される排水によって川や海などが汚され、いろいろ困った問題が起きています。
こうした問題を解決するとともに、清潔で快適な生活環境や美しい自然を守り、潤いを保つ重要な役割をはたす施設、それが「下水道」です。
このため、上下水道局は、下水道整備に全力をあげて取り組んでいます。
長い年月と多額の費用を費やして建設した下水道は、みなさんに利用していただいてはじめてその効果があらわれます。
このてびきは、下水道のしくみとこれを利用していただくための各種制度を紹介したものです。

下水道のやくわり

 私たちの生活に水はなくてはならないものです。水は、生活の支えであり潤いです。下水
道は、一度使った水をよみがえらせ、自然に戻すという重要な役割を持っています。
 

●安全なまち〔浸水防止〕

汚水は下水管を通って流れるため、大雨でも洪水になりにくくなります。
(分流式の場合)

   

●きれいなまち〔環境保全〕

汚れた水が側溝に流れ出ないため、害虫や伝染病の発生を防ぎます。

 

●さわやかな生活〔便所の水洗化〕

 きれいなトイレが使えます。
 

   

●美しい自然〔水質保全〕

汚れた水は終末処理場(浄化センター)できれいにしてから流すため、川や海などの水質をきれいに保つことができます。

 ページトップへ


下水道のしくみ

下水処理の方法には、つぎの二つの方法があります。

(1)合流式
汚水と雨水を一緒に集めて処理する方法。

(2)分流式
汚水と雨水を別々に集め、汚水は処理場(浄化センター)で処理し、雨水はそのまま河川や海などに放流する方法。

 
 下関市の処理方法は、分流式で行なっています。
下水道施設は大きく分けて、汚水を集める下水道管とポンプ場、集まった汚水をきれいで安全な水にする処理場(浄化センター)からなっています。

ページトップへ


下水道が使えるまで

 上下水道局では、市民のみなさんに安全で快適な生活をしていただくために下水管の埋設などに全力をあげて取り組んでいます。下水道の工事が完了しても、みなさんに使っていただくまでには、いくつかの過程を経なければなりません。
ここでは、下水管の埋設から下水道が使えるようになるまでの様子を、順を追ってご説明します。
1.下水管の埋設

 下水道工事は、経済性、下水管の大きさ、周辺環境などを考えて、その場所に最も適した工法を採用し、細心の注意を払いながら進めています。
 工事期間中は、通行規制、騒音などでご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

 A.開削工法

 道路を掘って下水管を埋めていく工法で最もよく用いられています。

 B.シールド工法

 地中をもぐらのように掘り進みトンネルをつくっていく工法です。

 C.推進工法

 コンクリート製の下水管を機械で押し込んでいく工法です。

2.処理開始のお知らせ 3.排水設備の設置
 工事が終わり下水道が使えるようになると、公示し、みなさんにパンフレットや「市報」でお知らせします。  処理開始のお知らせがありましたら、1日も早く排水設備を設置して下さい。

 ページトップへ


排水設備を設置しましょう

 公共下水道の工事が終わり、使用できるようになると、処理開始の時期をお知らせします。今度は、みなさんが排水設備を設置する番です。

1.水洗化により、明るく清潔な生活を

 公共下水道が使用できるようになると、家庭や工場から出るすべての汚水は、下水道法で遅滞なく下水道に接続しなければならないように義務づけられています。したがって、台所や風呂場、洗濯機などの汚水もトイレのし尿も直接下水道管に流すことになり、これらの汚水は終末処理場(浄化センター)に集められ、きれいな水に処理されてから川や海へ放流されます。
このことにより、生活環境や自然環境の向上につながります。
そこで、使用できる区域内にお住みの方は1日も早く下水道に接続して、明るく清潔な生活が送れるようにしましょう。

おたずねに答えて Q&A
問) し尿浄化槽を設置し、水洗便所にしています。どうして下水道へ接続しないといけないの?
答)  公共下水道は、周辺環境の改善や公共用水域の水質保全を目的にしています。浄化槽の処理水は、既設の側溝に流れ出ますし、維持管理が悪いと、いわゆる汚水の垂れ流し状態となります。
 周辺環境の衛生面からみて完全とは言えません。浄化槽使用のご家庭は、1年以内に公共下水道への接続をお願いします。また、その際、浄化槽は廃止されます。廃止しないと浄化槽の維持管理費と下水道使用料との二重負担となります。
2.浄化槽からの切り替えは遅滞なく

 公共下水道が使用できるようになると、遅滞なく(遅滞なくとは、1年を超えない期間と考えています。)下水道に切り替えなければならないようになっていますので1日も早く下水道に接続しましょう。

浄化槽廃止の効用
  側溝は雨水専用になります

 各家庭からの排水は、雨水を除きすべて下水管へ流れます。側溝は降雨時のみ排水用として使用しますので、蚊の発生や悪臭の原因がなくなります。

川や海がきれいになります

 各家庭からの排水は、終末処理場(浄化センター)で一括して処理し、川や海へ放流します。浄化槽の処理水や台所、お風呂からの排水が川や海に流れ込まなくなり、水質をきれいに保つことができます。

維持管理が楽になります

 浄化槽は、各家庭での点検や清掃といった維持管理が必要でしたが、下水道に切り替えると、その必要がなくなります。

3.くみ取り便所の水洗化は3年以内に

 処理区域内のくみ取り便所は、処理区域の公示の日から3年以内に水洗トイレに改造することが、下水道法により建物所有者に義務づけられていますので、くみ取り便所はすみやかに水洗トイレに改造して、衛生的で快適な生活が送れるようにしましょう。
なお、処理区域で建物を新築などする場合は、水洗トイレにしなければなりません。

水洗トイレで明るいくらし
●便所の悪臭がなくなります。
●伝染病の予防にも役立ちます。
●掃除が簡単で、いつも清潔に保てます。
●“蚊”や“ハエ”が発生しなくなります。
●幼児でも安心して使用できます。
 
おたずねに答えて Q&A
問) くみ取り便所を水洗便所に改造するだけでよいの?
答) 公共下水道は、便所の水洗化、環境の改善、公共用水域の水質保全などを目的としていますので、便所の水洗化はもちろんですが、洗濯、台所、お風呂などを含むすべての生活排水を公共下水道へ接続しなければなりません。くみ取り便所は、3年以内に水洗便所への改造が法律で義務づけられています。